安楽死を認めている国はどれだけある?日本でも安楽死が認められるようになるか?

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パラリンピック、車いす陸上400mの銀メダリスト、ベルギー代表のマリーケ・フェルフールト選手が大会後に安楽死するという誤報が流れ、ご本人が釈明会見を行いました。

大会後の安楽死、パラ陸上選手「まだその時ではない」

痛みで夜も眠れないってかなりキツイ状態ですね。

それを乗り越え銀メダルを獲得する精神力には感服です。

ただ、こんな釈明会見を本人にさせなければいけないというのもまた残酷な話ですよね…。

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安楽死を認めている国

安楽死とは、助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って、苦痛の少ない方法で死に至らせることです。

似たような言葉に「尊厳死」というものがありますが、尊厳死が本人の希望で延命を行わない=自然に死ぬのを待つ、のに対し、安楽死は薬物等ですぐに死を迎えさせるという違いがあります。

(尊厳死は消極的安楽死とも呼ばれています。)

この安楽死は、5つの国と地域で認められています。

  • ベルギー
  • スイス
  • オランダ
  • ルクセンブルグ
  • アメリカ(オレゴン州・ワシントン州・モンタナ州、バーモント州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州の6州のみ)

スイス以外は2000年代になってから法制化されており、今後他の国や地域でも法制化される可能性は充分に考えられます。

背景としては先進国では医療の発展に伴い、以前では死に至る病・怪我でも延命が可能になったことにあります。

「延命できるようになったのはいいことじゃないか」と単純に考えれば思ってしまうのですが、無理な延命による弊害が様々なところで生まれているのも事実です。

  • 延命されたが故、患者本人が耐えられない苦痛に晒され続ける
  • 回復が見込めない患者であっても植物状態などで延命され続ける
  • 上記に伴って、社会保険料が増大する
  • 世話をする家族に大きな負担となる

安楽死が認められているとはいえ、安楽死を逆手に取った犯罪が起こることがないように上記5カ国では厳密な手続きを踏むことが義務付けられています。

日本では安楽死が認められるようになるか?

現状では、日本で安楽死をさせると殺人罪に問われます。

では、今後安楽死が認められることはあり得るのでしょうか?

まず、医療費・社会保険料が増大するという観点から考えると、いつかは認める必要がありそうというのが実際のところではないでしょうか。

日本は世界的な長寿大国です。

今後も更に高齢化は進み、医療費の増大は免れません。

今後も全ての人の延命治療をするとなると、それだけで国が破綻してしまう可能性も出てくるのではないでしょうか。

また、何名も延命治療の親族を抱えるケースも増え、家族の負担も多大なものになります。

ですが、現状では安楽死が法制化される可能性は低いと言えるでしょう。

数年前、麻生氏が安楽死について少し言及した際に、マスコミに大バッシングを食らうといったことがありました。

それだけ日本では安楽死はタブー視されているのです。

いくら安倍内閣が強い力を持っていると言っても、これを口に出したら一気に人気が落ちる可能性すら秘めています。

このような風潮がある限り、安楽死が日本で認められることはないと思いますが、日本の将来を考えると真面目に考えなくてはならない問題の1つでもあると思います。