アパホテルが南京大虐殺を否定し中国で炎上!南京事件があった派、ない派の言い分は?

アパホテルが客室に置いている「理論近現代史学Ⅱ」という本。

これが中国で大炎上しています。

この本はアパグループの代表、元谷外志雄(もとやとしお)が執筆したもので、第二次世界大戦に関しての南京事件や慰安婦問題を完全否定した内容となっています。

元谷外志雄は保守派(右派)として知られ、この本もその思想に基づいて書かれたものです。

この騒動ときっかけとなったのが、アメリカ人女性と中国人男性によってYoutubeに投稿された下記動画。

中国ではアパホテルの不泊(?)運動に発展しそうな勢いとなっていますね。

日本ではこのニュースに対し、アパホテル否定派と肯定派が2つに割れているようです。

他には「中国人が来ないなら安心して泊まる」という皮肉交じりのコメントも。

では南京事件(南京大虐殺)の肯定派の主張、否定派の主張は一体どういうものなのでしょうか?

今回は改めて両者の主張を見返してみます。

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南京事件があった派の主張

1937年12月、日本は中国と日中戦争のさなか、南京攻略戦が実行されました。

そして、南京市を占領した際に、6週間~2か月以内にわたって、日本軍が中国軍兵や一般市民などに対して大虐殺を行ったというのが南京大虐殺があった派の意見です。

日本軍は100人斬り競争をした、なんて話もありましたし、強姦・略奪とやりたい放題をしていたと言います。

中国政府はこの時、30万人以上が殺された、と公式見解で述べています。

(ただし、虐殺があったとする人でも数千~30万人と被害者の数には諸説あります。)

戦後の南京裁判・東京裁判では、この南京事件がほぼ中国政府の言い分通りの事実として認定されており、関係者の多くは死刑となっています。

近年では2015年10月に南京事件の資料などがユネスコ記憶遺産に登録されています。

南京事件がなかった派の主張

日本兵個人による多少の犯罪はあったものの、組織としての大虐殺などは全くなかったとする説です。

南京市内には民間人が避難する「安全区」と呼ばれる地域があり、日本軍はその場所を攻撃せずにいました。

しかし、中国兵は敗戦が濃厚になると、その安全区に逃げ込み、市民を殺して服を奪い、民間人に化けるということを始めたのです。

逃げ込んだ中国兵の中には、強姦・略奪・殺人などを行ない、それを日本兵のしわざに見せかけるなどした者もおり、日本軍はあくまでそういった「民間人に化けた中国兵士だけを殺害した」という主張です。

中国政府の言う30万人の大虐殺について、当時南京には20万人ほどしか人がいなかったということや、海外の記者が全く殺害現場を見ていないなど、中国政府公式見解の矛盾を突く発見もされています。

で、実際どうなの?

実際あったのか、なかったのか、真実は闇の中です

しかし、30万人を6週間~2カ月で殺せるのかどうか不明ですし、大量の死体もどうするの?って話なので、あったとしても完全に話を盛っていることは確かです。

一方、完全に無かった派の主張としても、あまりに綺麗な日本兵像すぎてちょっと違和感がありますよね…。

まぁ、個人的にはどっちも大袈裟すぎるのではないかと思います。

ただし、世界的に見れば南京大虐殺は事実として捉えられており、日本政府も東京裁判・南京裁判を受け入れた以上、もし嘘であったとしても正式に否定することはなかなか難しいかもしれません。

まさに「勝てば官軍」で、どうしても勝者の主張する歴史がまかり通ってしまうものなんですね…。

追記:アパホテルの対応が発表されました。

本書籍は特定の国や国民を批判することを目的としたものではなく、あくまで事実に基づいて本当の歴史を知ることを目的としたものです。したがって、異なる立場の方から批判されたことを以って、本書籍を客室から撤去することは考えておりません。日本には言論の自由が保証されており、一方的な圧力によって主張を撤回するようなことは許されてはならないと考えます。

出典:http://www.apa.co.jp/newsrelease/8325

かなり強気な対応ですね。

昨今の「クレームが入れば直ちに修正する」という各企業の姿勢を見慣れているせいか、なんだか「凄いな…」と思ってしまうほど。

色んな思想の違いはあると思いますが、このような毅然とした態度は時として大事な気もします。