「エクソシスト」の悪魔の正体は抗NMDA受容体脳炎という病気だった!

出典:http://kowakaro.blog.fc2.com/blog-date-201301.html

映画「エクソシスト」をご存じでしょうか?

悪霊に取り憑かれた少女を救うため、神父達が悪霊と戦うというオカルト映画の名作です。

映画では、ベッドが激しく動いたり、ブリッジしたまま階段を降りる(上の画像)が話題となりましたが、実は最近、これがある病気の仕業だったことが判明しました。

それが「抗NMDA受容体脳炎」です。

病気が発見されたのは2007年。

「エクソシスト」が公開されたのは1973年ですから、それから30年以上かかってようやく真相が解明されたことになります。

今回は、そんな抗NMDA受容体脳炎がどういう病気なのかをまとめてみました。

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抗NMDA受容体脳炎の症状とは?

抗NMDA受容体脳炎の症状は患者によって違いがありますが、ある程度症状の出方に順番があることが分かっています。

まず最初の段階で発熱、頭痛、のどの痛み、倦怠感など風邪やインフルエンザのような症状が出てきます。

続いて精神障害、統合失調症に似た症状が登場。これが原因で多くの抗NMDA受容体脳炎患者は精神科を受診し、統合失調症と誤診されてしまうことがあるようですね。

その後、記憶障害(ある時から以降の記憶がない前向性健忘)・ジスキネジア(自分の意識に関係なく、身体が動いてしまう症状)・意識の低下・呼吸困難・自律神経障害などの症状が出てきます。

このジスキネジアや幻覚・幻聴が「エクソシスト」でも出てきた奇妙な動きに繋がるのでしょう。

この病気は最悪の場合、死に至ります。

また、死に至らずとも軽度~重度の障害が残ることもあります。

抗NMDA受容体脳炎の特徴と発見の難しさ

患者は男性より女性が圧倒的に多く(80%程度が女性)、その中でも特に若い人に多い病気とで、日本での発症率は(まだ全体的な解明ができてはいないが)「100万人に0.33人」とされています。

抗NMDA受容体脳炎は、腫瘍をともなって発病することが多く、中でも卵巣内の卵子が受精していないにも関わらず勝手に細胞分裂を始める卵巣奇形腫(らんそうきけいしゅ)という病気が併発していることが多いです。

このような腫瘍がともなう抗NMDA受容体脳炎は、腫瘍を切除することで予後は障害を残すことが少なくなると言います。

しかし、このような腫瘍が発見されなかったり、男性や子どもも発症することがあり、まだこの病気の完全な解明はできているとは言えません。

障害を残さないようにするためには、抗NMDA受容体脳炎をなるべく早期発見・早期治療することが重要と言われています。

しかし、まだ最近発見されたばかりの病気であり、最初に受診されることが多い精神科の医師でもこの病気の知識が少ないことも多いそうです。

また、この病気かどうかを判断するのに用いられる抗体の検査もかなり高額なために、特に初期の軽傷な状態であればなかなか検査まで行くことは少ないと言います。

このような理由から発見が遅れ、障害が残ってしまうケースもあるんだとか…。

他の病気と似た症状が多いために、特に診断や発見が難しい病気と言えそうです。

しかしまさか「エクソシスト」の原因まで特定される日が来るとは思わなかったですね~。

これによって助かる人が増えるのは良いことだと思いますが、こういう真実が解明されることで少しずつロマンは失われていってる気もします。

そのうち、幽霊やUFOの正体も解明されちゃいそうですね。

また、抗NMDA受容体脳炎を題材にした映画「8年越しの花嫁」が2017年冬に公開予定です(主演:佐藤健・土屋太鳳)。

どのような映画になるのか気になる方はこちらの公式サイトで続報をチェックしてみてください。

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