ジェシー・モートン、元アルカイダ勧誘係の半生が過激すぎる!

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「世界一受けたい授業」にジュエシー・モートンというワシントン大学の研究員が登場します。

ジェシー・モートンの専攻はイスラム過激派の思想やテロ対策について。

IS(イスラム国)と対立するアメリカらしい研究だなぁと思っていたのですが、彼の場合はただの研究員ではなく、元アルカイダの構成員という驚きの過去を持っていたのです。

今回は映画化もできそうなジェシー・モートンの半生をご紹介します。

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ジェシー・モートンのプロフィール

ジェシー・モートン(Jesse Morton)

職業 ワシントン大学研究者

生年月日 1978年

出身地 アメリカペンシルベニア州

ジェシー・モートンが所属するワシントン大学はアメリカの中でもトップレベルの名門校です。

ミシガン大学・ノースカロライナ大学などと同じパブリック・アイビーの1つで、7人のノ-ベル賞受賞者を輩出しています。

ジェシー・モートンがアルカイダに入ったきっかけは?

ジェシー・モートンは幼い頃、母親に虐待を受け続けていました。

助けてくれる人は誰もいません。

彼は絶望の日々を過ごし、母親や周りの人間だけでなく、社会全体に対しても憎しみを持つようになっていきました。

16歳になってそんな家庭を飛び出すことにしたジェシー・モートン。

しかし、年齢的にまともな職業に就くことができません。

そこで、彼はドラッグの売人として生計を立てていくことになったのです。

完全にヤケっぱち状態で、何か今の状況を救ってくれるものがあれば何にでもすがりつくような心境だったようですね。

そんな彼が出会ったのが、イスラム教徒の人です。

最初は過激な組織ではなく、一般のイスラム教徒の人と仲が良かっただけだったんですね。

しかしその後、バージニア州の刑務所に入ることになった彼は徐々に過激な思想に傾倒していくことになります。

そんなタイミングで2011年9月9日、アルカイダが旅客機をハイジャックしてワールドトレードセンターやペンタゴンに体当たりさせるという事件が発生。

俗に言う「9.11テロ」ですね。

当時テロを称賛していたジェシー・モートン。

出所後は、「ユヌス・アブドラ・ムハンマド」と名乗り、アルカイダに入ることになりました。

彼の役割はアルカイダの勧誘係であり、アルカイダのメッセージをオンライン上で広める組織「レボルーション・ムスリム」の共同創設者にもなっています。

「アラーの名の下に異教徒を殺害しろ」

そう言ってイスラム教徒を煽り、組織を拡大させることに一役買っていた訳ですね。

改心のきっかけと大学教授になるまで

そんな組織内でも活躍していたジェシー・モートンでしたが、預言者ムハンマドの風刺画を描いたスウェーデンの漫画家を殺害しようとした際に、警察に計画がバレてしまい、2010年に再び逮捕されることになりました。

独房では「社会契約説」などで有名なルソーなどの哲学書を読み漁ることになります。

彼は「何が間違っていたのか?」ということを、逮捕された時に反省し見つめ直すクセがあるようですね(1度目の逮捕時にはそれがきっかけで更に間違った方向へ行ってしまいましたが…)

そのような啓蒙書を読んで彼は

(それらの本に書かれている)思想は普遍的で人間主義だということが分かり始めた。人々に自由になることを許していた」

と感じたそうです。

イスラム原理主義での生活はガチガチに規則で人を縛りつけるようなものだったのかもしれませんね。

こうしてイスラム原理主義から解き放たれた彼は、FBIの要請により、檻の中からアルカイダに関する捜査協力をすることになります。

ジェシー・モートンは勧誘係だったこともあり、アルカイダの情報を多数握っており、彼が捜査協力をしたことによって様々な事件を未然に防ぐことができたそうです。

もし、彼が捜査協力をしていなければ、今ごろ第2、第3の9.11が起きていたのかも…。

そんな彼の功績が認められ、もともと刑期11年半だったのが、4年足らずで釈放となりました。

そして2015年に釈放された彼を迎え入れたのがワシントン大学でした。

元テロリストの視点が入ることでテロ対策に新たな視点を加えることができるのではないか、ということを狙ったもののようです。

元テロリストだろうが有効に利用できるものは利用する――。

まさにアメリカらしい考え方です。

日本ではまず賛同が得られないでしょうが…、ここが日本の甘さでもあるのかもしれませんね。

ワシントン大学は贖罪している彼を「信用している」としています。

幼い頃に誰からも助けられなかったジェシー・モートンは、誰かに信用され必要とされている限り今後過ちを犯すことはないでしょう。

「世界一受けたい授業」では元アルカイダ構成員ならではの内部情報なども教えてくれるそうです。

ISの活動がどんどん活発化している現在、こういった情報は日本でも是非知っておきたいですね。

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